4歳5歳6歳に読んでほしい心を育てる絵本!いのちのすごさ尊さを知り、優しさを育める「キリンがくる日」

キリンが来る日

志茂田景樹さんといえば、ママ世代の方では、小さい頃テレビによく出ていた、かなり奇抜な格好をしていたタレントさん…というイメージの方も多いのではないでしょうか?本職は小説家。そして、絵本も手がけられていたようで、とても素敵な絵本でしたので、ご紹介したいと思います。
私はこの絵本を読んだ後の、4歳息子がっちゃんの感想に、子供の心の成長を感じました。

 

 

「キリンがくる日」のあらすじ

キリンのいない動物園。男の子が「キリンにあいたいなあ……」とからっぽのキリン舎の前で、さびしそうにしていると園長さんが、キリンが日本へ来るのには、大変なことがたくさんある。と、いのちのすごさを教えてくれて…。
この絵本は、園長先生が男の子に語りかける形で、動物園へ動物が来ることのすごさ。そして危険性、大変さ、命の尊さを教えてくれます。

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おすすめの年齢

この「キリンがくる日」は、3歳~7歳頃のお子さんにぜひ読んでほしい絵本です。きっと、動物園へお出かけしたときに、また違った優しい見方や感じ方、そしてその空間を大事にできるお子さんに、育ってくれるんじゃないかなぁと思います。

 

 

4歳息子のすごい感想

絵本の中で、動物園に海外から来ている動物たちは、移動中、命の危険や大変な思いをしながら来てくれているという事が、語られています。そして、何よりも、家族と別れて、ここへ来ているという話の部分では、ぎゅっと心が締め付けられました。これまで、動物園へ行っても、恥ずかしながら、その動物たちの背景にまで、考えを巡らせたことはありませんでした。
園長の、それでもキリンを呼びたいんだという想い。動物園の意義、大人は様々考えてしまいますね。

がっちゃんは、とても真剣に、最後まで一言も喋らずに、私の読む声を聞いていました。読み終えると、「ぼくは、キリンが動物園にこなくていい」とボソッと一言だけ呟きました。
遠い国から、死んでしまうかもしれないリスクを抱え、飛行機に乗ってくること。さらには自分の家族とも、離れ離れになってしまうという、園長先生の言葉がズーンと残ったようです。
4歳の息子には、動物園の存在意義などよりも、そのキリンのママと子供が離れ離れになる事が、どうしても可哀想だと思ったそうです。「だって、ぼくママと離れるのやだもん」と、自分と動物の命とを重ね合わせて、考えたようです。
これはあくまで、我が家の4歳児がっちゃんの感想です。お子さんそれぞれに、違った感想があるのではないかなと思います。

 

志茂田景樹(シモダカゲキ)さんの絵本

この本をきっかけに、私は志茂田景樹さんの絵本をもっと読ませてあげたいなと思い、少しだけ志茂田景樹さんの経歴を調べさせていただきました。
1940年生まれ。中央大学法学部卒業後、作家を志し1976年『やっとこ探偵』で第27回小説現代新人賞を受賞。『黄色い牙』で第83回直木賞を受賞。
字離れに危機感を持ち、「よい子に読み聞かせ隊」を結成、自ら隊長となり幼稚園や保育園をはじめ、さまざまな箇所を訪問。ご紹介させていただいた絵本『キリンがくる日』で第19回日本絵本賞読者賞“山田養峰場賞”受賞しています。
このほか、実在する障害のあるシマフクロウの「ちび」がモデルとなった、自然と人間とが共生するにはどうしたらいいのかを考えるシマフクロウのぽこ
引越し先の新しい幼稚園で待ち受ける、さまざまな問題を大好きなばっちゃが作ってくれた「コグマのぬいぐるみ」にと相談しながら解決していくばっちゃのコグマ。など素敵な絵本が出版されています。
志茂田景樹のWeb絵本読み聞かせ劇場という素敵なサイトも立ち上げられています。

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当たり前のように楽しませてもらっている動物園。そこで暮らしている動物達の背景にも想いを巡らせながら、今まで以上に、動物園で様々な動物たちに出会えるありがたさを心に抱きながら、過ごしたいなと思います。
そして、大人でもハッとさせられる、大事な考えを教えてくれるこの絵本を、多くの方に読んでいただきたいなと思いました。