滋賀県、琵琶湖の南、自然豊かな湖南アルプスの山中にあるMIHO MUSEUM(ミホミュージアム)。ルーブル美術館のピラミッドで知られる世界的建築家の I.M.ペイが設計したことと、トンネルを通って美術館へ行くという、なかなかない演出、そして桜の名所として有名な美術館です。
私も独身時代からずっと行きたかったのですが、開館時期が短いのと、アクセスがまぁまぁ大変なので、なかなかいけていませんでしたが、今回念願叶って、3歳の息子がっちゃんと、行ってきました。
MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)
ミホミュージアムは、神慈秀明会という宗教団体の開祖、小山美秀子氏の美術品コレクションを展示するために建設された、美術館です。その関係で、アクセスの悪い山奥にあるようですが、これが結果として、トンネルを通って…というとっても素敵な演出に繋がっています。
とても私設とは思えない規模&建物で、展示されている美術品もなかなかなものばかり。ここはやはり宗教団体のすごさでしょうか。。。ご安心いただきたいのが、美術館で勧誘活動などはされていないようです。
そして、1番すごいのが、世界的に有名な建築家I.M.ペイが設計した美術館だという事。建築好きでない方でも、ルーブル美術館のピラミッドと言えば、すごさが分かるのではないでしょうか?
アクセスは?
こちらの美術館。とっても素敵なのですが、アクセスが結構な感じです。滋賀県の山中にあるので、車が便利です。公共交通機関でアクセスするには、JR琵琶湖線の石山駅で下車、帝産バスで約50分(だいたい1時間に1本運行)かかります。本数が少ないので、事前にHPでチェックしてからお出かけされる事を、お勧めします。こちらのバスは、MIHO MUSEUMのガラス張りの綺麗なバス待合所に発着します。この辺りの施設もすごいですね。。。
駐車場は?夏場は立駐が屋根付きでお勧め!
MIHO MUSEUMには、駐車場が普通車300台分用意されています。美術館に近い側に停めたくなるのが人の心理ですが、暑い夏場は、グッとこらえて、ずずっと奥まで進んで、バスの待合所奥にある立体駐車場に停めるのがお勧めです。夏の暑い時期、屋根のない場所に停めると、チャイルドシートがすごい暑さになりますからね。。。入り口から、立駐までは、簡単なピクトの案内が出ています。車からだとちょっと見にくいですが、とにかく奥へ奥へと進んでください。
まぁ、どのみち土日祝の11時を回ると、近いエリアの駐車場は埋まってしまうんですけとね。
立駐から美術館(レセプション棟)までは少し歩かないといけませんが、バス待合所やレセプション棟などには、晴雨兼用の傘まで置いてくれていますので、強い日差しから守ってもらえます。

レセプション棟から歩いて絶景を!
こちらの美術館、まずはレセプション棟と呼ばれる建物があり、こちらで美術館のチケットが購入(バス待合所でも購入可)できます。その他レストラン(あとでご紹介します)やパンの販売がされているコーヒースタンド?的な場所、休憩スペース、ミュージアムショップ、お手洗いなどが入っています。
そして、美術館棟へは、こちらから500m(歩くと7〜8分)ほど。絶景を楽しめるので、歩いて行くのがお勧めですが、電気自動車(無料)が随時運行されていますので、そちらに乗って行くこともできます。電気自動車は、車いす対応になっていますので、ベビーカーも乗せられますよ。土日祝は3台運行されていたので、結構すぐに乗り込めました。
行きは歩いて帰りは電気自動車…またはその逆などでも良さそうですね。
もう1つ、これは、スタッフさんが教えてくださったのですが、レセプション棟の前にある円形の石畳。この中心部に立って、声を出してみて欲しいんです。声が不思議な響きになります。また、この中心に沿って円弧を描くように建物が建てられているので、レセプション棟のガラス1つ1つに、中心に立っている人物が写って、何人も自分がいるように映ります。子供さんは喜ぶのではないでしょうか?

内部がステンレスの美しいトンネルへ
美術館へ続く道には、しだれ桜が植えられていて、桜スポットとしても人気を集めています。桜の時期には、かなり混雑するそうです。
綺麗に整備された緩やかな上り坂を道を登って行くと、突然トンネルが現れます。しかも、内部がステンレス!ステンレスなので、トンネスの入口と出口付近は、外の色を映し出して、とっても綺麗なんです。我が家は8月に訪れたので緑色に、桜の時期であればピンク色に、秋であれば赤くなる?のでしょうか。とってもすごい仕掛けです。
トンネルを抜けると、美術館までは橋がかかっています。さすが、コンセプトが桃源郷。本当に心憎い演出です。
インスタ映えする!と人気のフォトスポットで、このトンネル付近で写真撮影をされている方が、たくさんいらっしゃいました。できれば晴れた日に訪れたいですね。
美しい建築の美術館棟
美術館内も、とにかく美しいの一言。展示室内以外は写真撮影可能なので、ぜひお子さんの、素敵な写真を撮影していただきたいです。
美術館内からも、美しい山々が眺められて、時間を忘れてゆっくりしたくなりますね。

展示品は、古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アジア等、美術品がたくさん。企画展も開催されていました。我が家が訪れた際は、紫香楽宮と甲賀の神仏でした。神仏には詳しくありませんが、とっても綺麗でした。
仏像好きの3歳がっちゃんは、私や旦那さんよりも真剣に眺めていて、最後に美術館で1番楽しかったのは?と聞いたら「ぶつぞう!」と言ってました。。。
美術館棟内には、パインビューというカフェがあり、農薬や肥料を一切使用しない安心の食材を使った、軽食やスイーツが楽しめます。

レストラン ピーチバレイで子連れランチ
我が家は、レセプション棟にあるピーチバレイで子連れランチを楽しみました。キッズチェアや子供用食器も完備されていて、おうどんやおにぎりなど、小さな子供でも食べられるメニューが揃っています。詳しいメニューは公式HPに掲載されています。こちらも、農薬や肥料を一切使用しない安心の食材が使用されています。そして、器も、信楽焼を使っていて、とっても感じがいいです。
がっちゃんに、暖かいかけうどんと、おむすび(1個からオーダー可)を注文。とっても美味しかったです。
こちら、1つだけのレストランという事もあり、土日祝のランチタイムオープンの11:30になると、名前を書いて待っていた人が一気に入って行き、満席になるので、オーダーから提供まで少し時間がかかります。それでも、結構おうどんやおそうめんなどのオーダーが多いので、混雑していても、回転は早そうでした。
ベビー関連情報
レセプション棟には、授乳スペースがあり、冷水が無料で提供されている休憩所もありました。こちらの多目的トイレには、ベッドがありませんのでご注意を。
美術館棟には、1階北館に授乳室があります。館内にテーブルと椅子が置かれた休憩所もあります。
バス待合所にはオムツ替え台があります。
どれもとっても綺麗に整備されていますので、小さなお子さん連れでも安心です。
展示も、気になっていたステンレスのトンネルも満喫して、とっても素敵な美術館でした。美術館の展示だけでなく、外の散策が子供には本当にオススメです。是非是非また訪れたいなぁと思います。がっちゃんも、また来ようね!と嬉しそうにしていました。次は、桜の季節にトライしてみたいですね。
住所:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
アクセス:JR石山駅下車、帝産バス「MIHO MUSEUM行」で約50分
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
休館日:春季・夏季・秋季・各開館期間中の月曜日(祝日の場合は各翌平日)
休館時期が多いため、開館カレンダーをご確認ください。
駐車場:普通車300台(駐車無料)
http://www.miho.or.jp/