子供に読んで欲しい、切なくも考えさせられる、深い絵本をご紹介したいと思います。
我が家の息子がっちゃんが、8ヶ月の頃に、私の母が買ってくれた絵本「チリンのすず」。ちょうど、やなせたかしさんの展示会を、がっちゃんと見に行って、展示されていた、表紙の原画が気になったようで、がっちゃんがずーっと眺めていました。まだ早いけど、いい本だからと母が購入してくれました。
チリンのすず
アンパンマンでおなじみの、やなせたかし先生の名作絵本です。1978年に、出版されたもので、子供の頃に読んで、涙した大人も多いのではないでしょうか?
狼のウォーに、お母さんを殺された子ひつじチリン。その憎きウォーの弟子になって、強くなって仇を討とうとがんばりますが…。
子供向けの文章で書かれていますが、内容は、切なく、複雑な感情を呼び起こされ、考えさせられる作品です。

大人も感銘を受ける作品
やなせたかし先生は、他にもいくつも名作絵本を生み出されていますが、やはり、どれも、他の絵本とは違った、人生、人の営み、感情など、考えさせられる作品が多くあります。アンパンマンの歌の歌詞など、やなせ先生の言葉は、本当に突き刺さります。
こちらのチリンのすずは、今のじぃじばぁば、パパママ世代で、小さい頃に読んだり、映像で観たりして、泣いたり、心がギュッとなった経験がある方も多いようです。
子供の反応は?
がっちゃんがこの絵本をもらった当初は、まだ0歳の赤ちゃんでしたので、その絵の色使いや、チリンの愛らしい姿に喜んで、何度も読んで…というか、眺めていました。
その後、あまり見なくなっていましたが、3歳前くらいになり、再び、何度も読んで欲しそうに、持ってくるようになりました。
3歳も過ぎ、まだ、内容をしっかりと理解できてはいないようですが、少しずつ、読み方が変わってきたような気がします。
チリンを見ながら、じーっと考え込んでいるようなそぶりを見せたり、ママ食べられちゃったの?チリン、ウォー嫌いなんじゃないの?などと、質問してきたりしています。

考えさせられる絵本は偉大
幼児には、まだ早いかなぁと思いつつ、読んでいるチリンのすず。難しくても、小さな子供は子供なりに、一生懸命考えて、絵や文章から、メッセージを受け取ろうとしているような気がします。
パッと可愛くって、ほっこりする絵本もいいですが、こういった考えさせられる、大きなメッセージのある絵本も、織り交ぜながら、強く愛情深い子に育って欲しいなと思います。
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